ニュージーランドの投資家ビザがより柔軟に! 2025年4月からの変更点とは?

ニュージーランド政府は、移民による投資を促進するために「Active Investor Plus Visa」の制度を大幅に見直し、2025年4月1日から新ルールを施行します。
これにより、投資家がより柔軟に投資できるようになり、ニュージーランド経済への貢献が期待されています。
今回の変更について、主なポイントをわかりやすく解説します。

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なぜ変更が必要だったのか?

経済成長担当大臣のニコラ・ウィリス氏は、

「海外からの投資は、ニュージーランド人の雇用創出やビジネスの成長につながります。我々は、投資家移民を歓迎し、ニュージーランドを資本投資の目的地として選んでもらえるよう促進すべきです。」

と述べており、より多くの投資家を惹きつけるための制度改革が必要だったことがわかります。


 

主な変更点

 

1. 2つの新たな投資カテゴリーの導入

新制度では、2つの投資カテゴリーが設けられます。

  • グロース(Growth)カテゴリー:ニュージーランド企業への直接投資など、高リスクの投資に特化。
    最低投資額:500万NZドル

     最低投資期間:3年間
  • バランス(Balanced)カテゴリー:低リスクの選択肢も含む混合型投資。
    最低投資額:1,000万NZドル

     投資期間:5年間

 

2. 投資対象の拡大

バランスカテゴリーで投資可能な範囲が広がります。

  • 債券
  • 不動産(新築住宅開発、商業・工業不動産開発など)
  • グロースカテゴリーの投資も一部適用可能
  • 株式投資や慈善活動も引き続き認められる

 

3. 移民要件の緩和

よりアクティブな投資を選択する移民に対し、ニュージーランド滞在義務期間を短縮。

  • グロースカテゴリー:投資期間中に最低21日間の滞在

 

  • バランスカテゴリー: 原則105日間の滞在が求められるが、一定額以上の投資を行うことで滞在日数を短縮可能。

                                              1,100万NZドル($11 million)以上の投資で91日間の滞在

                                              1,200万NZドル($12 million)以上の投資で77日間の滞在

                                              1,300万NZドル($13 million)以上の投資で63日間の滞在

 

4. 投資完了期限の短縮

  • 両カテゴリーともに、原則承認から6か月以内に全投資を完了する必要あり。
  • 追加で6か月の延長申請が可能。

 

5. カテゴリー変更の柔軟化

申請後に一度だけ、グロースカテゴリーバランスカテゴリー の変更が可能。

 

6. 英語能力要件の撤廃

投資家の多様性を促進するため、英語力に関する要件が撤廃されます。


 

変更の影響とメリット

これらの変更は、投資家や業界関係者の意見を取り入れ、より魅力的でリスクの少ない投資の選択肢を増やすことを目的としています。

これにより、ニュージーランドへの投資を考える人が増え、経済の活性化につながることが期待されています。

さらに、投資家がニュージーランドの投資環境に慣れ、将来的により大きな投資を行いやすくなる仕組みです。

この制度改正を通じて、ニュージーランドは世界中の投資家にとって、より魅力的でオープンな国になるでしょう。

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