このタイトルは健康ブームの落語で桂三枝さんが使っていたギャグで、家人に「それほど運動しなくてもよい」と言われた時に私が返している言葉です。
広報係りの役得で、会報が出る前に皆さんの記事を読むことが出来ます。今回は健康について書かれた石田総領事の「健康維持」の記事に触発されて私も自分の健康法を書いてみようと思いました。同じタイトルを無断で使い、自分勝手なことを記してみます。
1.己を知ろう
ニュージーランドにやってきた頃はこれしかないと言う事で合気道を毎日の様に違う道場を訪ねてはやっていました。これで運動は十分と思ってましたが、よく見ると足らないものも見えてきました。稽古の中では受けを取り、倒れて起きてくる動作が何回も繰り返されます。学生の頃は倒れて起きるなどは運動に入らないと軽視していましたが、今はこれぞまことの運動と感じています。ボディブローの様にじわっと後で疲れてきて、運動量の多さを感じます。
当時は教えてばかりいたので、受けをする機会が少ない事に気がつきました。すなわち投げて見本を示すだけであまり運動になっていないのです。やはり一緒になって投げたり投げられたりの稽古しないとダメと言う事です。
技が未熟な時は腕や上半身を使って投げるので結果的には全身を使いますが、合気道的にはレベルの低い技です。何十年もやっていますと下半身の動きだけで相手を投げれる様になるので、何時間練習しても腕の運動にはあまりなっていないと気づき、下記の述べる様にダンベルで補っています。
2.過ぎたるは及ばざるが如し
石田総領事のアドバイスに次の言葉があります。「スポーツ一般に通じることだと思うが、やりすぎは故障に通じる。、、、何がやり過ぎなのかについては、年齢の要素もあって判断し難い。」
おっしゃる様にこれが実に難しいのです。なぜならいくつの年齢から初めても必ず技術は向上し体力は増していくからです。したがって量を増やす事が適切な負荷の増加なのか、はたまたやり過ぎなのかやってる本人にはなかなか分からない難しさがあります。
10年くらい前から合気道の稽古前に100回のスクワット(しゃがんだり、立ったり)を自分だけに義務つけています。始めた頃は20回くらいでちょっと息があがり、足が動かなくなりしばらく休んでからまた続けなければなりませんでした。100回までに3回くらいは休んでいたと思います。しかしながらそれでも続けていると何時ごろからか休む事無く、息が切れる事も無く100回を1分半くらいでこなせる様になりました。
最近の例では25メートルくらいしか泳げなかった私がなぜか2,3年くらい前から水泳を始めました。初めのレベルが低いと始めた当時はいろんな面で間違いなくグングン延びます。延びる余地がいっぱいある訳ですから。今は1時間ちょっとで2キロ半を泳いでいますが、もっと出来るのか、年を考えればやり過ぎなのか判断しかねています。水泳を始めた頃と偶然に重なったのか、年からくる50肩か、肩の痛みも結構気になっています。
余談ですが、ただただ黙々と泳いでいると「私に付いて泳ぐとたくさん泳げるからと」私の後を泳いでくるマオリのおじさんが出てきました。私には若い女の子ではなくマオリのおじさんの追っかけがいるのです。海水パンツも8ヶ月くらいで両側の縫い目が急に破れ、突然ハイレグになったりしています。
3.求めよ、さらば与えん
どんなスポーツでも運動でも何かをやってみたいと思っている人は自分には出来ないと決めつけないでまずはトライしてみる事をお勧めします。私の経験では必ず自分にピタッとくるものが2つ3つはあるもので、これなら結構続くのです。これには運動量や人との交流などいろんな要素が混じっているのだろうと感じています。
もう一つのアプローチは「人から進められたら、一度は必ずやる」です。進めてくれる人の勢いを利用する事で取り組みやすくなります。
4.継続は力なり、習慣は第二の天性
合気道は稽古を始めてそろそろ40年になります。いろいろと大変と思った記憶があるのは初めの2年くらいで、後はただ楽しいからやっている内に習慣になりました。従いまして今では週に2回の合気道、週に2回の水泳、家のあるランニングマシーンで5キロを走り(歩く)をやはり週2回、バスケットを月に1回、子供と遊ぶ、4キロのダンベルを上げ下げしながらテレビニュースを見ると言うメニューになっています。
「健康のためのアイディアの共有が今回の原稿の趣旨であるので」石田総領事の例にならって食事について簡単に記しておきます。ベジタリアン+シーフード中心になりました。ちょっとした栄養剤以外に毎日口にする様に心がけているものは、朝夕に黒ゴマ、同じく朝夕に酢(朝は普通の酢、夕方は黒酢をジュースで薄めて飲んでいます)、朝鮮人参のお茶にハチミツを混ぜた飲み物、リンゴ、バナナ、トマト、ミカンひとつづつ、その他目に付いたフルーツそしてビール?です。
以上、私のこの記事を読まれて、これくらいなら自分の健康法を紹介してやろうと思ってもらえればどうぞ次回の会報で「若い者には負けない」健康維持のアイデアを共有させて下さい。