第1回 争議審判所
ニュージーランドに長く住んでいても、争議のために裁判所へ行くことはあまりないと思います。しかし、比較的小さな問題は短期間の滞在でも、私たちの周りでしばしば起こります。例えば、貸した金の期日が過ぎ、催促しても返してくれない、車の修理代が見積額よりかなり高い、もしくはペンキ塗りを頼んだが仕上がりが不十分なので支払いたくない、といった問題です。このような場合、あまり費用をかけずに自分で解決するための公的機関が争議審判所、Disputes Tribunal(ディスピューツ・トライビューナル)です。初回はこの機関の利用の仕方と私自身の体験についてお話しします。